サウナの日焼け対策!お肌の構造とシーン別日焼け止めの選び方

テントサウナにトレーラーサウナ、最近では外気浴のできる温浴施設も増えてきて、楽しみは増える一方で、
アウトドアサウナに日焼けは付き物…。紫外線対策が必要なのは夏だけではありません!
実は秋冬でも、美容の天敵紫外線がいつでもお肌を狙っています。
お肌の構造と、利用シーンに合わせた日焼け止めの選び方を知ることで、お肌を守りつつ、安全にそして美しくサウナを楽しみましょう!

ターンオーバーってそもそも何?

私達のお肌の一番上は表皮といって厚さ0.2㎜の薄い膜で出来ています。
表皮の一番下の基底層というところから細胞が生まれ、28日間かけて新しい細胞が上へと押し上げていき、
古い細胞が垢となって剥がれ落ちます。この細胞が生まれ変わるサイクルがターンオーバーです。
なので、同じお肌に見えても約1ヶ月前とは違う細胞のお肌なのです。
このターンオーバーが年齢とともに遅れてくるので、くすみやシミ・シワといったお悩みが増えてきます。

お肌の構造と働きについて

そして表皮の下に真皮層があります。
ここには肌の張り・弾力・潤いをつかさどるコラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸などが存在し、
中でもコラーゲンと呼ばれる繊維が70%を占めています。
コラーゲン繊維はゴムのような弾力を持つため、お肌を押した際に元に戻すような役割を果たしています。ですが、紫外線や年齢を重ねることによってコラーゲン繊維が劣化すると古くなったゴム同様、弾力を失います。

皮膚を老化させる4大原因!


皮膚を老化させる4大原因は
①光老化(紫外線老化)
②細胞の酸化(紫外線、身体および心理的ストレス、喫煙、脂質の多い食生活による活性酵素の発生)
③皮膚の乾燥(皮膚のバリア機能低下)
④皮膚の菲薄化(加齢に伴い表皮と真皮が薄くなる)
です。
特に①の光老化は皮膚の老化を早めるだけでなく、シミやくすみ、皮膚のキメ細かさやツヤを失います。また、厚く硬い皮膚となり弾力性を失い深いシワやたるみの原因に。

利用シーンに合わせた正しい日焼け止めの選び方

皮膚の老化の8割が光老化(紫外線老化)によるものだと言われているため、しっかりと紫外線対策をする事が大事!
かつ、利用シーン別に選ぶ事が大切!
まずは日焼け止め選びの基本。「SPF」と「PA」の違いを理解しましょう。
「SPF」とは短時間で赤みや炎症を引き起こし、黒化に繋がりやすくなるUVBを防ぐ効果指数のこと。なので1〜50+までの数値は大きければ大きいほどUVB波に対する防御効果が高いです。
「PA」とは一時的に黒化を引き起こし、長時間かけて肌の弾力を失わせるUVAを防ぐ効果があり4段階の「+」マークで表します。
こちらも「+」の数が増えるにつれてUVAに対する防御効果が高まります。

なので炎天下でのアウトドアサウナやマリンスポーツなどを楽しむ方は長時間紫外線に晒されるため、SPF50+・PA++++の国内最高値UVカット効果のある日焼け止めがオススメ。
また、長時間水に触れるシーンや汗を沢山かく季節にはウォータープルーフで耐水性が最も高いミルクタイプが◎

長時間紫外線に晒されない場合でも紫外線は年間を通してゼロになることはなく、冬でも夏の半分程度と言われています。
特に一時的に黒化を引き起こし長時間かけて肌の弾力を失わせるUVAは朝から夕方まで降り注いでいるため、冬場であっても屋外で過ごす場合はPA値の高い日焼け止めを選びましょう!

日焼け止めは塗る量が少なければ期待通りの効果は得られず、水や汗で流れたり何らかの原因で取れてしまうことがあります。
SPFやPAの数値に過信せず、2〜3時間置きにこまめに塗り直すよう心がけましょう。

お肌をキレイに保ちたい!老化を防ぎたい!でも外でのサウナも楽しみたい!という方は自分に合った日焼け止めを選びしっかり紫外線対策をして下さいね♪
※温浴施設での日焼け止めの利用は、他のお客様の迷惑になる可能性がありますので、施設のルールを守って使用しましょう。
※ビーチや川での利用の場合も、環境に優しいタイプの日焼け止めを選んで、地球にも優しくなれるといいですね♪

この記事を書いた人

安田 彩

【保有資格】
はり師・きゅう師
登録販売者
薬膳コーディネーター

【経歴】
病院や調剤薬局で医療事務・登録販売者として従事。すぐ薬に頼る日本の医療に疑問を抱き予防医学である鍼灸師を志す。従来の鍼灸の痛い、怖いイメージを払拭し、素晴らしさをより多くの方に実感して頂くためacumond(アキュモンド)渋谷宮益坂院を開院。