大注目のショーアウフグース!ACJ日本選手権の出場切符を手にした選手へインタビューVol.3五塔熱子

サウナ施設やイベントなどでも受ける機会が増えた《アウフグース》そのアウフ グースは今やショーとして進化しているのをご存知でしたか?世界ではショーアウ フグースの国際大会が毎年行われているんだそうです!

今回は地区予選を勝ち抜き、5/18~20に行われるACJ(Aufguss Championship Japan )本戦に出場することが決まった 男女共にに絶大な人気を誇る五塔熱子さん(Nature Sauna)に、ショーアウフグースやアウフグースの違いや、本大会の見所などを伺いました!

APT(Aufguss Professional Team)として日本のアウフグース界を牽引し続け、昨年の日本大会チャンピオン、そしてフリースタイル世界大会2位と功績を残す熱子さん。アウフグースを愛し続ける熱子さんが送るショーアウフグースはどんなものなのでしょうか!

アウフグースとショーアウフグースについて詳しく教えてください。

アウフグースはそもそもドイツで生まれた文化なんです。サウナストーブに水をかけて発生した蒸気をタオルで撹拌(かくはん)し、その風を受けることで発汗を促進していくことを言います。海外ではクラシックアウフグースと呼ばれており、撹拌力の大きい技(代表的な技はランバージャック、パラシュートとよばれる縦の風やフラッグとよばれる横風)を使い、サウナ室内に複雑な対流を産み、その風で熱を運びながら湿度を一定にしていくことで、攪拌された状態となり、風があってもなくてもサウナに入ってる皆さんが心地よい発汗を促す空間を作り出すことができるのです。

そして、進化する過程で、徐々にエンターテイメント性を取り込みながら成長していきます。最初は香りや氷を使った演出から始まり、その内にタオルを使った技<ショーテクニック>と呼ばれる回転・投げ技が増えてきました。感じるアウフグースから魅せるアウスグースに変遷していく中で、アウフグースで「ストーリのあるショーをやっていこう」となったものがショーアウフグースです。

アウフグース ・・・ 撹拌メイン、香りや風を感じるもの
ショーアウフグース ・・・ ストーリー性重視・見てもらうもの・ショーテクニックが必ず評価基準に入ってるもの

ちなみに、大会の部門の中にフリースタイルという分野もあります。クラシックとショーテクニックどちらも行うのですが、その割合が大会によって違います。よくある基準の割合はクラシック70%/ショー30%。ですが、どちらのテクニックもないとダメなんです。大会によってルールやそのパーセンテージが違い、前回2位を取った大会は使うタオルに縛りをつけていて<ダブルタオルは3セット目だけの使用>やっていてとても面白かったです。日本にはまだない大会なんですが今後、日本でも行えるように準備をしているところです。

ショーアウフグースを見たことがない方も多いと思います。ショーアウフグースの楽しみ方のおすすめがあれば教えてください!

15分の映画を見ているような気持ちになれると思います。それぞれのアウフギーサーの伝えたいこと、見せたいことがその15分の中に散りばめられてるので、そこを見て感じて欲しいです。物語の雰囲気を感じられる映画はあるけど、風、香り、温度はを感じることはないですよね。ショーアウフグースはこれらを一緒に感じられるので五感で味わうことができることがサウナならでは。サウナ以外にもその施設も丸ごと楽しめて、リラックスできたり、元気がもらえたりもするので日常のちょっと変わった気晴らしとして是非楽しんでください!

昨年日本個人チャンピオン、世界大会フリースタイル2位という功績を残されました。昨年から変わったことなどはありますか?

「ますますアウフグースが好きになったこと」だと思います。
前回大会からこの一年アウフグースを通して日本や世界を含めいろんなアウフギーサーに会い、交流を深めてきました。その中で一生懸命アウフグースに取り組んでいる姿を見たり、未来を語り合ったり、一緒にタオルを扇いだりしてきました。お客様やアウフギーサーとコミュニケーションをとっているうちに、アウフグースの魅力に深く誘われていく自分に気づいたのです。

こうして思い返してみても、アウフグースは人を元気にする力・笑顔にする力があるっていうことが分かるんです。アウフグース後サウナ室から出てくる時はみんな笑顔!その笑顔を見た時、やってて良かった・もっと修行したい・もっと自分を磨いていきたいと思えます。さらにずっと磨いていきたいと思える理由は海外に行ってもサウナ(アウフギーサー)の人たちが明るくて。世界大会の中でみんなで「アウフグースファミリー!」という掛け声をかけるのですが、本当に家族のような温かさを感じるからだと思います!

ACJ日本選手権にかける思いを教えてください

大会は順位があるから競技的な雰囲気があるけれど、自分にとってはこの一年やってきた集大成を見せられる答え合わせの場。そして何より普段、温浴施設で働く人たちの交流会という側面もあると思っています。大変な勤務をお互いに労い、そしてモチベーションを上げていくことができる貴重な場として盛り上がっていくことを願っています。

2回目の大会で応募者が約2倍となり、認知度の上がり方に驚いています。今後もますます可能性が広がっていくことを期待しているこのショーアウフグースの文化を、1人でも多くの人に楽しんでもらえるよう、私の演目でも、持てる力を全て出し切っていきたいと思っています。

今回の見所を教えてください!

個人:半分実体験、半分ファンタジーのような感じの内容で、個人的には去年と打って変わってかなりチャレンジ要素の強い作品です。
<上司に言われること直向きにこなし続け、自分がすり減っていく。先の見えない不安に押しつぶされそうな時、予期せぬ出会いが訪れます。その出会いにによって自らの内面がどんどん変わっていくところ>が見どころの一つです。自分の足で、自らの人生を歩んでいくようになるまでを、ぜひ見守ってください!

技としてはオープンタオルの使い方を沢山研究したので、オープンタオルの舞を楽しみにしていてください!(大会規定 クローズタオル100cm✖︎75cm /オープンタオル100cm✖︎150cm)

☆百花繚乱(左から:五塔熱子さん・箸休めサトシさん・オカミチオさん)
★ACJ(Aufguss Championship Japan)
日本選手権:2023/5/18~20 スカイスパYOKOHAMA チケットは完売しています。
ACJ公式HP( https://aufguss-japan.com/

団体:昨年はサトシさん(箸休めサトシさん)と2人でしたが、今年はおかみん(オカミチオさん)を加えた3人で組んでいます
内容はファンタジー。ウィルスによって人間が植物化してしまい、<グリーンデビル>と呼ばる未知の生命体が世の中を席巻する未来の地球。人類最後の生き残った2人とグリーンデビルの戦い。果たして2人は生き残ることができるのか。最後まで目が離せない展開になっています!

チームメイトが屈強な男性2人なので、見劣りしないように普段より大きく見えるように工夫して扇いでいるところが見所です!3人でのシンクロ、やダブルタオル(2枚のタオルを使うこと)のパートがダイナミックなので熱も風もパワフルに飛んでくるところもオススメです!

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熱子さんの想いを聞いていかがでしたか?昨年からさらにアウフグースが好きになったという熱子さん。お話を聞いてサウナに行きたくなった方、ショーアウフグースを見たくなった方も多いのではないでしょうか。熱子さんはACJ、5月18日に個人・団体で出場されます。皆さんで応援してACJを楽しみましょう!

この記事を書いた人

榎本 愛子

横浜在住。ダンサー/くびれダンストレーナー。サウナ施設の開拓とその後のビールが大好き。サウナ女子のボディメイクをサポート!サウナ・スパ健康アドバイザー