東洋医学×サウナで体質改善!Vol.2〜水滞編〜

東洋医学って?

人間には生命活動を維持する為に重要な物質が3つ存在し、その3つを東洋医学では「気(き)」「血(けつ)」」「津液(しんえき)」と呼びます。
気は生命活動を行うエネルギー、血は身体に必要な栄養素、津液は血液以外の体液を意味します。

これらが不足していても身体は弱り、多すぎても上手く体内を流れることなく滞るため、身体のバランスが崩れ不調が起こります。
東洋医学では気・血・津液といった身体に必要な物質が虚しているのか滞っているのかを見極め、身体全体のバランスを整える治療を行っていきます。

水滞ってどんな症状?

水滞とは「津液」の流れが滞り、体内に水分が溜まっている状態。
水分代謝には複数の臓器が関わっていますが、特に腎臓の働きが低下をしていると水分が体内に溜まりやすくなります。
また「津液」は身体の全ての水分の総称なので、体液だけではなく汗や唾液、胃液、腸液、尿のような分泌液や排泄液も含まれます。「津液」は身体を潤すだけではなく、身体に余分な老廃物を排泄する役割も担っているので、水滞になると様々なトラブルが起こりやすくなります。

【あなたの今の体質は水滞に当てはまる?】
下記の症状が当てはまる方は要注意!
☑️体が重だるい
☑️吐き気をもよおしやすく、食欲不振
☑️特に足がむくみやすい
☑️体が全体的に冷えている
☑️尿が少なく、お腹を下しやすい
☑️雨の日や曇の日に体調が悪くなる

これらの症状の原因は水滞によるもの。
この症状を放置していると慢性的な頭痛やめまい、悪心・嘔吐、下痢、などの様々な胃腸トラブル。更には天候が悪くなる度に不調を起こします。

サウナ&ツボでデトックス!

水滞体質の方はとにかく体を冷やさないことが大切◎
水分の摂りすぎや冷たい飲み物を避け、常温又は温かいものを飲むようにして下さい。
適度な運動やサウナで汗を流して体に溜まった余分な水分を出すことを心がけましょう!

□サウナ中に刺激すると良いツボ
①水分(すいぶん)
お臍から指一本分上にあるこのツボは胃や腸における水の滞りや尿に関するトラブルに効くツボで、水滞の方は水分穴に冷えや圧痛があります。

②陰陵泉(いんりょうせん)
ふくらはぎの内側の骨際を上に沿っていくと膝の下辺りで指が止まるところがあります。
このツボはむくみ、食欲不振、下痢、重だるさ、湿度の影響を受ける症状に効果的で、このツボがペコっと凹んでいたり、圧痛があれば水滞症状の現れです。

これらのツボは水分代謝を促し、身体の水はけを良くしてくれる作用があります。
5秒押して5秒離すを1セットとして、5回程目安に繰り返し押してみて下さい。


サウナで汗をかきながらツボ刺激で余分な水分を外に出して身体も気分もスッキリしましょう♪

この記事を書いた人

安田 彩

【保有資格】
はり師・きゅう師
登録販売者
薬膳コーディネーター

【経歴】
病院や調剤薬局で医療事務・登録販売者として従事。すぐ薬に頼る日本の医療に疑問を抱き予防医学である鍼灸師を志す。従来の鍼灸の痛い、怖いイメージを払拭し、素晴らしさをより多くの方に実感して頂くためacumond(アキュモンド)渋谷宮益坂院を開院。